« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

2008年10月

轆轤

さて、巨大皿も架橋に入り落ち着いて来たところで、今回本格的に轆轤をやらせてもらってます。

最近、唯一の轆轤を回せる職人ロランドが腰痛のため、仕事に来たり来なかったりで、今後轆轤を回せる跡継ぎが欲しいここFOGLIAでは、親方ジュリアーノも率先してロランドの五十年使い込んだムチを受けてます。

ジュリアーノは力でねじ伏せてたけど、この技術は鉄ベラに体重を掛けて、その力で板を延ばしていくのがコツ。三十腹の親父の方が断然有利。066 064

この体重の乗せ方が難しい。より前に力が加わるように、腰に皮ベルトを巻き、後ろに働く力を抑えながら体重と腕の力で銀板を型に合わせて伸ばしていく。

職人技と言う聖水を加える事によってこの魔法の機械は活きてくるのです。これを習得するのに打ち出し同様、最低五年は必要との事。

ちなみにこの日、「おっ、できんじゃん!」、「あれっ、いけんじゃねぇ!」、「ゴメンねジュリアーノ、俺達人かも!」と粋がっていた僕は午前中で首、肩の痛みを訴えギブアップ。次の日、朝ベットの上で首の筋肉に激痛が走り、ベットを這い出るのに5分要した僕は、結局仕事に出れず休養。一日ベットの上でした。

巨大皿はどうなったかと言うと、070 062 061

裏のヤニを全部剥がし、バーナーで焼いて表面に付着したヤニも灰にして落とす。

床に寝かし、ハンマーで叩いて平らにする。

そして、裏面の端に6ミリの銀線を一周させロウ付け。

完成まで後わずか。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

ほぼ完成

017 020 021 022 023 024 026

今日でほぼ打ち出しは完成しました。今回、残念ながら最後のヒトデしかやらせてもらえなかった。

下絵のデザインはロレンツォが、図鑑などを基に描いたものです。こうしてほぼ出来上がってみると改めて見入ってしまう。すべての工程が終わり次第また載せます。

その間自分は、こんなの作ってました。019

ZUPPIERA(スープやパスタ料理などを入れる器)です。

おそらく上の大皿とセット。

写真は、本体部、取っ手、土台、それから魚介類の鋳造されたパーツをロウ付けして、ロウ付け時に付いた銀ロウを流しやすくするための促進剤、火を当てた場所の煤などを落とすため、酸に浸して白くなった状態。

このあと磨き専門業者に持って行き、磨き、更に表面に銀メッキを掛けてもらい完成。027 御見事ニャン!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中だるみ

さて、三日目となるとみんなを中弛みが襲う。027 028 031 032

この二人がしているのは、皿の下にぎっしり付いている、ヤニが冷え固まって作業中に剥がれるのを防ぐため、こうして絶えず火であぶり暖め、粘着力を保つためにする作業です。これだけ大きく、特に朝冷え切った状態だと、全体を熱するにも時間が掛かる。

167 166 164 そんな合間にこんなのも作ってました。蟹の???入れ。おそらく前菜とかを盛り付けるのだろうか?こんなの一度で良いから食卓に並べてみたい。172

これが体の部分を打ち出した物です。この周りを切り落とし、写真のように内側に銀の板を縁取り、蝶番をつけ、同じ要領作ったハサミの部分と鋳造された足をロウ付けして完成。当然ハサミの部分も空洞です。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

女体乗り

ほ~、やっとここまで辿り付きました。四人がかり。024 020 021

前回よりは、慣れたせいかペースも速い。アルドの自作の歌もいつもより快調。

チッポリーノ~、チッポリーノ~、マンジャリーノ~、ホルマッジーノ~!

たまのロレンツォのダメだしを受けながら三人、楽しくやってます。中々三人揃って打ち出しの仕事に有り付く事は、珍しい。同じ作業台の仕事でついつい手が止まり、口が動いてしまう。そんな時ロレンツォの登場。

そんで、とりあえず女体盛りも実現。盛ってないから女体乗り。勝手に寝そべって撮れ撮れ、二人して調子に乗ってた。019 なんだか安っぽいAVのパッケージの表紙みたいだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ハジマリヤシタ!

さて、この大皿を外から中へと運んできました。Blog0027 Blog0029

作業台目一杯使っての大仕事です。去年は四人掛かりでやっつけました。一週間は掛かった。まあ、ここまで打ち出すのにかなり時間掛かるけど。

息子ロレンツォが頑張ってこの状態まで打ち出しました。ここまでで一番大変なのは、これだけハンマーを打ち込んで、猶且つ平らに保つ事。打ち出す毎に、板がどんどん歪んで曲がって来てしまうのを、板を床の上に敷いて、人に乗っかってもらいながら歪みを直していく。ブツクサとロレンツォの一人言が多くなる。

昼休憩、普段はみんな揃って囲むテーブルが、それぞれの都合により自分ただ一人での昼飯となった。

暇つぶしに、普段よりちょっと贅沢してみようと雰囲気を変えてみた。Blog0031

ちょっと逆に切ないな。Blog0032 

って事で、天気良好、桜の木の下で猫に囲まれての飯。

紅葉した裏庭の木々も綺麗です。Blog0033

| | コメント (2) | トラックバック (0)

巨大引き網平皿

先週からこちらも、寒くなり乾燥肌に悩まされる時期に突入です。

食の変化か、水のせいか、はたまた20代後半からのお肌の曲がり角に差し掛かったか、毎年悩んでます。

そんな事はさて置き、クリスマスまで二ヶ月ちょい、仕事も書き入れ時を迎えようとしています。今回、書き入れ時に工房で仕事をこなすのも六度目になるか。

毎年、クリスマスに向けての小物(蝋燭立て、ツリーの形の小皿など)製作の作業に追われています。その合間にうちのオリジナルの作品も作ったりで、微妙に神経ピリピリムードです。

そんな中、二度目になる魚介類デザインの170CM平皿の注文がまた入りました。同じ業者からの注文。013_2 なんこれ?って写真だけど、これは、厚さ1,2mm、縦170cmの平らな板を大まかな形に打ち出して、裏返しに寝かし、巨大釜でトロトロに溶かされたコールタール(石膏を混ぜた物)をその上にに流し込んだ状態です。冷え固まったあと、裏返し、皿の表面に細かな模様を入れていくわけです。あまりに大きいため外に寝かしてあります。コールタールを敷き詰めた状態の総重量は、100kgくらいはあるだろうと言う事です。今週からコイツの出来上がる過程を密着して行きます。女体盛とか出来ちゃう大きさ。happy01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ステファノ・ボルゴノボに捧ぐ

今週水曜日、STEFANO BORGONOVOと言う、かつてフィオレンティーナで活躍した選手のための特別イベントをスタジアムに見に行ってきました。009_2

SLA(Sclerosi Laterale Amiotrofica)これは、このボルゴノボ選手が引退後に発症した病気で、意識はしっかりしているにも拘らず体のすべての筋肉が硬化し、動かなくなり、発声、呑み込む力も衰退する。イタリアでのプロのサッカー選手43人ほどが同じ病気を発病したと確認されているようです。原因となりうる要因として、1、グラウンドに撒く肥料、除草剤の影響、2、ドーピングなどの乱用などが挙げられているけど、はっきりとした原因は未だに解ってないようです。

スタジオには、かつてのフィオレンティーナの選手32人(アントニオーニ、通称ナッポ・ナッピなど)とACミランの選手(マッサロ、アルベルティーニ)などが参加して、試合をしました。

そのメンバーに現役の選手も参加して、前後半30分程度の試合。前半は、半分が現役選手で、ジャンパオロ・パッツィーニ、アレッサンドロ・ガンベリーニ他、ミランでは、ロナウジーニョ、パオロ・マルディー二他が参加。初めての生ロナウジーニョは感動しました。ルード・グーリット、ロベルト・バッジョも参加予定だったけど、残念ながら試合には参加せず。バッジョはボルゴノボに付きっきりでした。マルコ・ファンバステンは、地元オランダの仕事のため欠席。

試合開始直後から「こんなトロイ試合見てられん!」とか茶々入れてばかりいたオヤジが、試合終了後の退場セレモニーで、バッジョがボルゴノボの車椅子を押して退場するシーンで感極まってか、涙ボロボロ流して周りに慰められてました。

やはりサッカーに色々な熱い思い出をみんな持っているんだな。

殆ど、動画で撮ったため、この写真しか載せられず残念。012_2 ロナウジーニョが写ってるの分かるでしょうか?

ボウルで遊ぶ、パッツィーニとグーリット。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »